東洋医学の刮痧(かっさ/カッサ)とは?
“”刮痧“”は中国語で「グアシャ」と言います。 日本では「グワシャ」の他に「クワシャ」「カッサ」などと言われています。「刮」には擦る、削る、えぐるなどという意味があり、「痧」には滞った悪い血液や老廃物という意味があります。 その2つの言葉の意味の通り、 刮痧には 『皮膚の経絡や反射区を水牛角等のヘラで擦り、 皮膚に刺激を与えることによって老廃物を排出させる』という意味があります。
【刮痧(グアシャ/カッサ)療法とは?】
刮痧療法はその漢字の意味通り、 皮膚を水牛角や玉のヘラで刺激することにより 様々な症状を改善する療法のことを言います。 中国伝統医術の1つで簡単で、安全、かつ即効顕著という特徴を持つ 民間療法として数千年も広く使われ、今日まで伝え継がれてきました。 現代の中医界でも疾病の予防、健康維持、美容、 整体などに幅広く利用されている療法です。 刮痧療法によって 刺激を受けた皮膚は皮下を充血させ、 毛細血管を拡大し、体内の滞っている【邪気】(濁る気)を排出していきます。 こういう【陰経】に滞っている病原を表まで出させるというのは 【正本清源】(正気を助け、身のもとを浄化する)という仕組みなのです。
【刮痧(グアシャ/カッサ)療法の施術】
刮痧したい部分に、 本草精華(經絡刮痧)を使用し、 かっさプレートでできたヘラ状の道具を使って、 経絡の流れに沿ってやさしく擦り流します。 經絡刮痧オイルは血行促進・代謝促進・毒素排出の作用がある漢方本草から抽出された精油がブレンドされており、 肩こり、腰痛、頭痛、背中の張り、浮腫み、冷え、 肌のツヤなどの改善効果が期待できます。
【“”痧“”(シャ)について】
中医学において、人間の体には、気・血・水が走っており、 全身に栄養を与え余分なものや毒素を排泄する 新陳代謝を行う生命活動の3大要素と言われています。 体の弱っている臓腑の反射区部位や気が滞っている部分は血が滞り 「瘀血(おけつ)」となって停滞しています。 刮痧の施術で活性化する事により、 気血を巡らせ、老廃物も排出します。 体の内部から老廃物を引き上げる際に「痧」と呼ばれる 皮下出血のような赤点が皮膚表面に現れます。 (症状により現れる量と色は異なります)但し、 「瘀血」の無い部位には “”痧“”が現れません。 施術中に痛みはほとんど無く、施術部位が温かくなり、 スッキリとした心地よさが得られます。
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